母の海外旅行への想い

初めての感動と感激に突き動かされ

母が初めて海外旅行をしたのは50代半ばのことでした。行きたい、行きたいと切望していながら、仕事と家事と育児に縛られ、その年になるまで叶えることができませんでした。

初めて訪れた海外の地は中国。シルクロードや万里の長城に憧れ続けていたからです。父と二人、感動と感激の滞在期間を過ごしたのでしょう。熱のこもったエアメールだけでは飽き足らず、帰国したあとに思いの丈を書き綴りました。いかに広い大地だったか、異国の空気にあふれていたか、そして、海外旅行がどれだけ素晴らしいものなのか。

手書きの文章をコピーして綴じただけの小冊子には、ところどころに写真が載っていました。どの母も笑っていました。

アジアの風に魅了されて

海外旅行の楽しさ、面白さに目覚めた母は、50代半ばから60代にかけて、何度も渡航しました。ことに魅了されたのはカンボジアのようです。アンコールワットで撮影した写真を大きく引き伸ばし、リビングに飾っていました。

再び中国にも訪れましたし、軽くお茶をするような感覚でシンガポールへ出かけたこともあります。もはや、母にとって、アジアの国々は隣県に遊びに行くほど近しいものでした。

現在、母は70代半ばに差し掛かっています。入退院を繰り返した時期もありましたから、海外旅行をあきらめているかもしれません。それでも、「行っておいてよかったよ」と満足しています。

春になったら宮崎のタビマスターズを発見して旅行を楽しもう。